車内の温度はどうなのか？
毎日酷暑で大変です。
先日パチンコ屋の駐車場で、車に子供を置き去りにしているのを店の店員が発見し、警察を呼び窓ガラスを割ろうとした時に母親が、帰ってきて文句を散々言って終わったみたいです。
本末転倒というか、その母親はこの暑い中車内で子供を置いていること自体が非常識です。
事の重大さを全く分かっていないです。
そこで、炎天下の車の車内の温度について調べます。
ここでJAFの調査を参考にします。
８月の晴天で外気温３５度の状況下で、昼１２時から１６時の４時間車内温度を測定しました。
窓を締め切った車両では、エンジンを停止して３０分後には車内温度は約４５度になりました。
その後も上昇を続け、１５時には５５度を超えました。
車両の窓をそれぞれ３cm程度開けた状態で、３０分後は約４０度、１５時には約４５度で若干低かったです。
ですので、窓を開けていても車内の温度は４０度以上となります。
これでは、脱水症状となり熱中症の危険性が非常に高いです。
また、フロント部分をサンシェードで覆った場合でも、温度抑制効果は望めません。
このような状況下で子供を放置するのは非常に危険です。
母親は、何を考えているのか、不思議です。
また、ダッシュボードに物を置いていても大丈夫なのか調べました。
直射日光が当たるダッシュボード上に、スマホ等を置いてどのように変化するかを調べると、スマホは画面上に高温注意と警告が表示され、使用不能になりました。
１００円ライターは、２～３時間でケースに亀裂が出てガスが抜けました。
フライパン上に割った卵は、約１時間で白身の周りが白くなり、約２時間で全体が白く固まりました。
今回のテストでは、スプレー缶やライターが破裂したり、引火することはありませんでした。
ただ、可燃性の高い危険物は破烈、引火の可能性が高くなるので放置するのはやめましょう。
では、車に戻りどのように車内温度を下げたら良いのか、そのコツを考えます。
車内の温度をいかに下げるかは、エアコンを付けるとともに窓を全開にして走り出すのがベストです。
エアコンは、外気導入でオートエアコンなら２５度に設定します。
そして、熱気が抜けたと思ったら、窓を閉めエアコンを内気循環に切り替えて冷やすのがベストです。
またエアコンの吹き出し口は、やや上向きにし冷気が社内に循環させるのが良いです。
そして、エアコンのフィルターも定期的にメンテナンスが必要です。
あとは、日陰に駐車することで全然温度が違います。
以上のことから、社内に子供を放置するのはもってのほかで、引火の危険性のあるもの等は置かず、サンシェードなどでできる限り車内温度を上げないようにするのが重要です。
酷暑なので十分気をつけましょう。
