本当は危ないタワーマンション!
眺望と設備が整っているタワーマンションは人気で、特に東京湾沿いは外国人を含めてかなり売買されています。
しかし、タワーマンションを買うべきなのか、ふと疑問に思います。
例えば大震災等の自然災害が発生した時に、エレベーターがストップし高層階から逃げ出す事と、自宅へ駆け上がる事の不便さがあります。
カナダの救急隊員の研究チームによると、3階以上の生存率は2.6%、16階以上は1%未満、25階以上はゼロだったそうです。
高い階程救急隊が駆けつけるのに時間がかかりるので、予想以上の結果でした。
やはり高層になるとリスクがかなり伴うことを、多くの人が見落としているとしか言い様がないです。
そして建物も特に頑丈とも言えません。
外壁は、ほとんど工場で製造される軽い素材のALCパネルで、隣の住戸との間の戸境壁もコンクリートでなく乾式壁です。
高層になるとどうしても軽い素材にして、全体の荷重負担を軽減せざるを得ないからです。
乾式壁だと隣の音もよく聞こえるそうです。
外壁のALCパネルとコンクリートの躯体はシーリング材で接合され、経年劣化するので15年から20年に一度の外壁補修が必要で、大規模な修繕費用も通常の板状型マンションの2倍以上と高額になります。
この高額な修繕費用に対して、管理組合での合意がなされないと工事もできません。
所有者が退去し、住民が減少等となれば修繕費の捻出も不可能になる恐れがあります。
更に今後少子高齢化が進み、居住者も高齢化し空室が増えればインフラの停止も有りえます。
また付帯設備は便利ですが、その費用は所有者が負担するので管理費も高いです。
不動産会社も販売時には、わざと修繕積立金を低く設定することが多く、実際は後になって修繕金がかなり高額となるケースもあります。
そしてタワーマンションは、築40年を超えるものはまだなく、今後どのような問題が起こるかも想像できないのです。
また高層階と低層階に住む人の所得の格差という点もあり、管理組合での意見のまとまりも中々難しいといった具合です。
以上の事から、タワーマンションのデメリットも十分に考慮し、買う時の参考にされては如何でしょうか。
来年は10月に消費税増税も控えており、各不動産会社も必死に売ろうとしますが、しっかりと自分の意思をしっかりと持ち、惑わされないよう考えたいですね。
ではまた。