東京一極集中は今後も続く!
東京の人に聞くと、東京以外の地方は田舎で、殆ど興味を示さない人が多いですね。
確かに大阪梅田でさえ、東京に比べると人の数も少なく、大阪駅のホームでの人ごみも少なくまた車両の数も圧倒的に少ないです。
このことを考えると、如何に東京一極集中しているかが良く分かります。
そもそも東京へ移動する若年世代の数は、90年代半ば以降増加傾向が続いています。
東京都への転入超過数は、1950年代後半から60年代前半にかけて大幅なプラスとなっています。
これは高度成長期に、集団就職と呼ばれた地方から若年労働力が大量に流入した為です。
しかし60年代後半には、公害がひどくなり空気の汚れが少ない郊外へ動いた事でマイナスに変わりました。
その後90年代半ば以降、再びプラスに転じ現在に至っています。
ここ数年は増加傾向で、2017年でプラス7万5498人となっています。
この増加傾向に見られる理由としては、大学進学と就職による流入が中心で、特に就職に関しては2010年では1万2800人だったのが、2017年では2万942人と1.6倍に増加しました。
やはり東京での就職を望む若者が増えていること、大学進学後も東京にそのまま住み続ける事もあり、企業の本社も東京が多い事も考えられます。
最近は定年後のシニアによる地方への移住もかなり聞きますが、若い世代は東京の魅力に取り付かれ離れることも出来ない状況です。
では何故若者が東京を目指すのか?
それはゲームやファッション、企業の新製品も東京から発信し、経済規模の大きさと人口により物が自然と売れる巨大マーケットと化しているからです。
それにより更に、商品開発や流行を発信しようと企業も増え、地方企業も大きな市場である東京を目指すと言う好循環となるのです。
そのように企業が増えると、今度は有効求人倍率も増え2.07倍と全国平均の1.52倍を大きく上回り、仕事も多いので働く為に上京する人も増えるというわけです。
また公共交通網も発達しており、企業にとっては短時間での移動やコスト減にも関係してくるので本社を持ってきやすいメリットがあります。
ただここで重要なのは、東京ではなく首都圏への一極集中だと言うことです。
東京の周りの神奈川・千葉・埼玉といった周辺に住み、東京へ通勤する人がほとんどであり、それにより人で溢れかえっている光景を目にするのです。
都内の便利な場所に住めるのは、限られた一部の富裕層のみで、殆どの人は周辺地域に住んでいるので、朝晩のラッシュも大変になるわけです。
日本全体の少子高齢化は進み続けていますが、それは東京も同じ状態なので、政府はもっと抜本的な政策を考えて欲しいと思います。
ではまた。