酷暑の中での甲子園?
前回も書きましたが、今年は第100回の全国高校野球選手権記念大会です。
例年の甲子園練習も、今回は見学のみとなりました。
各高校は、ボールを使わないいわゆるエアー練習を行い、甲子園の状況をインプットしていました。
今回は最大の出場校56校となり、時間の調整が難しい為見学のみになりました。
しかし、今年の夏は35度以上になる日が続き、酷暑です。
このような中で、8月の真夏にしかも約2週間の間に、全ての試合を終えるスケジュールは本当に良いのかと思います。
確かに昔の高校野球は、いわゆる軍隊方式のような精神論がまかり通っていました。
水は飲むな、肩を冷やすので泳ぐな等、今考えると無茶苦茶な理論です。
また、昔は熱中症という言葉もなかったので、当時ノックの最中に守備をしている選手たちがバタバタと倒れました。
しかし、監督は倒れた選手たちに気合が足りないと言い、ヤカンを持っていき水を浴びせました。
今、そんなことをすれば大問題で、パワハラで裁判沙汰にもなります。
しかし、現在では選手のことを考えて大会を運営すべきだと思います。
「選手ファースト」であり、選手の体を一番に考え如何に負担を減らすかが大事です。
橋下前市長が語っていましたが、一番熱い時期にさらに2週間という短い期間で全試合を完了する事が、果たして選手のことを本当に考えているのか、甚だ疑問だと言ってました。
また、春と夏を主催する毎日新聞と朝日新聞は現状を全く変えようとはしません。
例えば、夏の大会を秋に移し、気候の良い時期で戦わす事の方が選手ファーストです。
春の選抜も春休み中に無理やり全試合を終えなくとも、投手の肩の具合を考えれば、中5日から7日空ける事が望ましいです。
高校生は、まだ体が成長中なので、今無理をして将来の人生を壊すような事は避けるべきです。
将来プロや社会人野球に進む選手も多いので、体に負担を出来るだけ減らすことが大人の役割ではないかと思います。
マスコミや朝日・毎日新聞でも常日頃から子供たちの教育などへの言及が多いにも関わらず、高校野球の試合などは旧態依然のままです。
子供達選手の体を本当に気遣うのなら、大会日程や投手の空き日数等を考慮に入れながら改革して欲しいと思います。
過去精神論で無理して、将来の人生を棒に振った選手が如何に多かったか。
将来のある子供たちの事を是非考えて、朝日・毎日新聞と高校野球連盟は改革を進めて欲しいと切に願います。
ではまた。