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日常の出来事や興味のある物を綴った雑記です。

ドラッグストアコスモスは何故安いか?

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毎日暑いです。

こまめな給水を心がけましょう。

という事で、最近嫁さんがよくコスモスで食品等を買ってきます。

家の近所にあり、値段が異常に安いので納得しているのですが、何故こんなに安いのか不思議に思い、調べてみました。

 

過去のイメージから考えると、ドラッグストアと言う名称なので薬品が主な店のはずが、実は売上に占める食品が56%になっています。

ですので、ほとんどスーパーの品揃えなのです。

これは、コスモスだけではなく業界全体が食品・中食(弁当・惣菜等)に力を入れているという傾向があります。

 

コスモス薬品

福岡に本社がある企業で、東証一部上場会社です。

昭和58年12月設立で、正社員3533人、平均臨時雇用者数10910人、在職者総数26579人(2017年5月末)です。

年商は5027億円(2017年5月期)です。

この数年で店舗九州から中部地方まで展開しています。

大手のマツモトキヨシの半分の店舗数で同程度の売上を可能にしています。

 

{安さの秘密}

・薬品や化粧品等での利益で補える

・チェーン展開による大量発注でコストを下げる

・店舗のほとんどが直営店での費用削減

・小さな商圏へ大型店舗で出店攻勢をかける

・プライベートブランド商品の充実

 

・薬品や化粧品等での利益で補える

これは、スーパーやコンビニなどと違い、日々食品を買いにきたついでに薬や化粧品までを購入してもらえるような日常のお店にしている点です。

薬や化粧品は高利益なので十分まかなえるということです。

そのために食品にはかなり力を注ぎ、取り扱い品も豊富です。

また「ON365」という自社製品を作り、利益を確保しながら価格を安くし、販売につなげているのも大きいです。

確かに家もよく買うのですが、2リットルが6本入のミネラルウオーターが360円や缶チューハイが88円等異常な安さで助かっています。

それらは全て、「ON365」シリーズです。

 

・チェーン展開による大量発注でコストを下げる

これは、大手スーパーのイオンやイトーヨーカドーと同じ手法で大量発注によるメーカーへの価格交渉を有利にし、コストを下げる方法です。

過去には、ダイエーが大手家電メーカー等にもこのようなやり方で価格崩壊を目指したこともあり、価格決定権を小売側が主導する形になりました。

 

・店舗のほとんどが直営店での費用削減

コンビニなどと違ってほとんどが直営店舗で、また店舗の作りもレイアウトから棚割り、自動発注システムまで統一され、販管比率が15%で他のドラッグストアよりも5%低いです。

レジも、バーコードで読み込むと、音声で○○円と言ってくれて買い物客は分かり易く、レジ係りは操作が簡単で覚えやすいですね。

 

 

・小さな商圏へ大型店舗で出店攻勢をかける

食品スーパーの市場規模は非常に大きくて、全国には都会等の大都市以外の中小の街にはたくさんの小さいスーパーが溢れています。

コスモスは、商圏人口1万人の地域へ1000~2000平方mの大型店を出店しています。

地元の食品スーパーとの競合も多少はありますが、生鮮3品はまだ少なく加工物ぐらいしか置いていないので、余り軋轢がないのも助かっています。

 

・プライベートブランド商品の充実

プライベートブランド商品は「ON365」です。

これは、信頼できるメーカーと共同で作った商品で安いだけでなく、味なども普通に良いです。

我が家は、ミネラルウオーターや缶チューハイ、納豆、ワイン、ドレッシング、カップ麺、冷凍食品、インスタント味噌汁まで幅広くお世話になっています。

とにかく値段が安いので、スーパーで買う必要性がなくなるぐらいです。

 

コスモスについて書いてきましたが、あと一つ特徴がありました。

それは、ポイントカードやクレジットカードは一切使用できません。

現金のみのお買い物です。

昔から現金商売が一番堅いと言われていましたが、値段を安くするならやはり現金で交渉するのが今も昔も同じなんですね。

 

いずれにしても庶民の我が家には、コスモスはなくてはならない店だという事です。

ではまた。