iモード向けのサービス終了!
NTTドコモが、iモード向けのdカード(ID)とdカードminiを2019年2月下旬に終了と発表しました。
dカードはドコモのクレジットカード、dカードminiはiDが使えるサービスで、iモード端末を使用するとおサイフ携帯のiDで支払いをします。
今後iモード向けのdカードアプリ終了により、カード有効期限が過ぎるとiモード携帯でdカード(ID)、dカードminiが使用できなくなります。
当然カード情報の更新、データの移行もできなくなります。
不便になるので、電子マネーのiDを継続して利用するには、dカード(iD一体型クレジットカード)、おサイフ携帯対応スマートフォン、spモード対応のドコモ携帯を使う必要があります。
もともとiモード携帯が2016年11月~12月に出荷を終了し、spモード携帯に変更し現在に至っています。
これに伴い、様々なiモード向けのサービスが終了しました。
かつては、携帯電話の先駆けとしてガラケーでのネット利用を始めたiモードですが、スマホの台頭ですっかり主役を奪われた事が原因です。
ここでiモードの歴史を振り返ってみます。
iモードは、NTTドコモが加入者向けに提供するインターネットサービスです。
Webサイトの閲覧、電子メールの送受信等が行えました。
端末のiボタンを押すことでポータルサイトのiメニューが表示され、様々な情報やサービスを利用する事ができます。
当時は、提携企業からニュースや天気予報、チケット予約やインターネットバンキング、オンラインゲーム等のサービスが提供されました。
NTTドコモの審査基準を満たし契約を結んだ企業によるサイトはiモード公式サイトと呼ばれ、iモードメニューに掲載され同社による課金代行も利用でき、携帯電話向けの有料サービスを実現出来ました。
また既にパソコン向けのインターネットで標準的に利用されていたHTTP、HTMLの技術を採用したため、提供者側の負担も少なく容易にiモード対応サイトも構築する事ができました。
電子メールでは、iモードメールが提供され絵文字など独自形式のメールを送受信でき、インターネット上のメールアドレスともやりとりが可能で、メールアドレスも提供されました。
これは、現在ではキャリアメールと総称されています。
iモードは、日本独自のガラパゴス化としてどんどん技術が発展してきたが、アメリカ主導のスマートフォン時代に孤立し、縮小・廃止となりました。
栄枯盛衰ですね。
ではまた。