LINEが銀行へ進出?
無料通信アプリのLINEが、みずほファイナンシャルグループと共同で新銀行「LINE Bank」を設立し、銀行業に参入します。
平成31年春にも共同出資で設立準備会社を作り、32年の開業を目指します。
LINEの膨大な顧客と大手銀行の信用力で、新たな金融サービスを生み若年層を中心に取り込む狙いです。
資本金は20億円で、LINE子会社が51%、みずほ銀行が49%を出資します。
実店舗を持たないネットバンクで、融資や預金、決済等をスマホで完結できるサービスを提供します。
LINEの出沢社長は、既存銀行が規制に縛られ顧客本位のサービスが出来ていないと指摘し、5年後を見据えた当たり前のサービスを作ると参入の理由を述べています。
また野村ホールディングスと共同で証券業に、損保ジャパン日本興亜と保険販売にそれぞれ参入し、金融サービスを進めています。
そして個人向けのスコアリングサービス「LINEスコア」と、個人向け無担保ローンサービス「LINEポケットマネー」を発表し2019年にローンチを目指します。
みずほ側は、裏方として貸出先の債務不履行、マネーロンダリングのリスク管理を行います。
月間7800万人のLINE利用者を、顧客に取り込み収益力の改善を図ります。
今後は他業種の銀行参入支援を拡充して、顧客開拓をしLINEのような大規模な顧客基盤を持った企業との連携を考えています。
ここでLINEについておさらいをします。
LINEは、LINE株式会社が提供するソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)です。
初版は2011年6月23日で、対応OSはAndroid2.1以降、IOS5.0以降等、対応言語は日本語、英語、韓国語他です。
スマホやフィーチャーフォン等携帯電話や、パソコンに対応したインターネット電話やテキストチャット等の機能も有します。
利用者が相互に本アプリケーションをインストールしておけば、通信キャリアや端末問わずに複数人のグループ通話を含む音声通話やチャットが可能です。
また絵文字が多数揃っています。
2013年の開始以降、同年11月23日に3億人の登録者が突破しました。
日本では、個人間のコミュニケーションツールとして広く普及して、若年層から中高年層まで広がっています。
このようにかなりの速度で進化しているLINEは、銀行業とともに全ての金融サービスを一体化し、ネット上での顧客を囲い込む手法で成長する可能性があります。
リアル店舗を持つ旧来の銀行にとっては、相当な脅威だと思います。
政府のキャッシュレス化推進に伴い、様々な業種からの金融進出が今後増えそうですね。
消費者にとっては、選択肢が広がり便利になるので大いに歓迎したいですね。
ではまた。